どうも。卒業式でのカミカミ祝辞のリベンジのチャンスがやってきました。すずきちです。
4月6日、豊橋高校で入学式が行われました。
卒業式同様、昼間部・夜間部の2回です。学校へ向かう際、息子から
「卒業式みたいなカミカミにならないように」
と釘を刺されました。それが逆にプレッシャーだったりして…
今年度から校長が変わったこともあり、少し早めに学校へ出向き、自己紹介などを済ませました。そしてやはりコロナ禍ということもあり、来賓席には私1人。
祝辞の全文は以下の通りです。
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祝辞
新入生の皆さん。ご入学おめでとうございます。保護者の皆さま。お子様同様、ご不安な点もあろうかと思いますが、まず今日この日を迎えられたこと、お喜び申し上げます。ご来賓の皆さま。本日はご多忙も関わらず、入学式にご臨席賜り、誠にありがとうございます。本日はPTAを代表いたしまして、祝辞を述べさせていただきます。
新入生の皆さんへ2つ、お話したいと思います。
1.「義務と権利」
ネット記事の中で興味深いものを見つけました。「日本の教育では義務は教えるが権利は教えない」というものです。
義務しか教わらない環境下では、人の頭の中は「しなければいけないこと」と「してはいけないこと」とで埋め尽くされてしまいます。こうなると人は「許可されたこと以外はやってはいけないこと」と認識するようになり、発想と行動の自由度が極端に下がってしまいます。これは自己肯定感の低下につながり、人生の充実度を著しく下げてしまいます。
これは、私を含めた大人にも言えることです。
「母親はこんなことをしてはいけない」
「父親とはこうでなければならない」
そんな義務に縛られた大人の背中を見た子ども達に、権利について考える余地などあろうはずもありません。
もっと権利に目を向けましょう。「これができる、あれもしてみよう」そう考えた方が自己肯定感を高く保つことができます。
学校生活におけるルール、人としてのマナーさえ守っていれば、好きに生きていいんです。皆さんにはその自由と権利があります。
まれに「義務を果たしてこその権利だ」と言う人もいますが、それは間違いです。権利は、皆さんが産まれた時から与えられている、若くは年齢や状況によって与えられるものです。
2.「現状を変える」
皆さんの中には、思い描いていた中学校生活を送れなかった人も少なくないかと思います。そんな現状を変えるには、2つのプロセスがあると私は考えます。
1つは「環境を変える」
これはもう、高校への入学という大きな環境の変化がありました。1つクリアです。
もう1つは「自分を変える」
もちろん簡単なことではありません。何をしたらいいのか分からない人もいるでしょう。
まずは、さっきお話した「これができる、あれもしてみよう」これを実践してみてください。前向きな行動は、人の表情を明るくします。表情の明るい人には仲間が集います。権利を意識できかつ、自分を変えるきっかけにもなる。まさに一石二鳥です。
とは言うものの、皆さん全員が私の提案を実行できるとは限りません。それでもあなたの側には家族がいます。学校の先生方がいます。そして及ばずながら我々PTAがいます。どうか周りの人を頼ってください。それも皆さんの持つ権利だからです。
さて改めまして保護者の皆さま。こういった祝辞の最後は「PTA活動にご理解とご協力を」と締めくくるものですが、私の場合は少し違います。豊橋高校PTAは、これまで皆さまが経験されたであろう小学校・中学校のPTAと比べて、かなり負担が軽く、楽しめるPTAだと自負しております。どうか豊橋高校PTAの良さをその目で見て、肌で感じてください。最後に、新入生の皆さんが充実した高校生活を過ごされることを心から祈念いたしまして、祝辞とさせていただきます。
令和3年4月6日
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文中の「好きに生きていいんです。」のところは、楽天カードマンみたいに少し語気を強めに言ってみました。
また、校長とは今後のPTAの在り方について、結果突っ込んだ話をしました。話の通じない校長ではなさそうなので、時間をかけていろいろ話ができたら、と思います。
では。