すずきちの「◯◯オヤジ」ブログ

愛知県豊橋市在住のサラリーマン。三児の父。趣味のマラソンやカレー、PTAや自治会などの地域活動などがネタの中心です。

「PTAオヤジ」ブログ「卒業式 0」

どうも。人前では緊張して手や足が震えるのに、卒業式や入学式での祝辞が好きな男、すずきちです。

f:id:dq_master_intea:20220306054234j:imageうちの高校では、PTA会長の作成した祝辞を学校側が確認するという、変わった風習があります。昨年も事前に提出し、確認を受けました。その時は「皆さん→皆さま」程度の修正でした。日本語としてどうか、文法上どうか、といった確認だったように思います。

今年度校長が変わったことで、修正が祝辞の内容にまで及んだのかな、と思います。

・項目の丸ごとカット

祝辞では「3.情報を発信せよ」として話をしましたが、最初は「3.投票へ行け」でした。1で多くの情報に触れ、2で情報を正しく見極め、それから3の流れでした。

丸ごとの理由は

「本校には外国籍の生徒が多く、選挙権を持っていない生徒もいるので、卒業式の話題としてふさわしくない」

でした。確かに一般的な高校に比べて、外国籍の生徒が多いことは事実。それでも10%には到達しないくらい。

「その10%の生徒にも配慮するのが学校」

と言われそうで、差し替えに応じました。

 

・「4.主張を貫け」の項目での文言の付け加え

「一度立ち止まり、客観的に自身を振り返ろう」

「人にはそれぞれの夢や希望がある」

「他人のアドバイスをしっかり受け止めることも大切」

まるで、「主張は貫かず、周囲との協調こそ大事」

と言われているようで、違和感を覚えました。

それでも一応、

「ただしあなたがそうであるように、相手も主張を持っています。自分の主張を貫きつつ、相手の主張をも尊重しよう」

の文章を付け加えました。

・タイトルの「〜せよ」などの命令形をやめる

これは修正せずそのまま臨みました。でも、アドリブで

「項目が命令形なのは、上から見下している訳ではなく、強い思いの現れだと理解してください」

と最後に付け加えました。

 

結果的には、修正の多くを受け入れた形でした。

 

前日の朝、学校に以下のメールを送りました。

 

「祝辞について、項目の差し替え、承知しました。内容についてですが、指摘いただいた箇所を全て修正しなければ認可されない、とのことでしょうか?表現方法の修正など、なるほどと思うところもたくさんありますが、一部、私の伝えたいことの根幹に関わる部分の変更があるため、この修正を全て受け入れれば、私の言葉ではなくなってしまいます。そうであれば、私が立つ意味はありません。全てご指摘の通りに修正する必要があるのなら、祝辞は辞退したいと思います。」

 

その後電話で確認したところ

「会長は校長の部下ではないので、全て修正しなければいけない訳ではないです。」

との回答でした。全てを修正しなくてもいいこと、そして学校の思いのほか柔軟な対応と、祝辞を辞退しなくてもいいことに胸を撫で下ろしました。

しかし学校のこの対応、実は柔軟でも何でもないであろうことを後に知ることになります。

それはまた、別の機会でご紹介できればと思います。

では。